1000円以下の初心者おすすめコーヒードリッパー。カリタ式メリタ式コーノ式ハリオ式も解説!
コーヒーを趣味にしたい人がまず直面する悩み
どんな器具を揃えたらいいかわからない!
コーヒー器具にも色々ありますが
今回は1000円以下で揃えられる
コーヒードリッパーをご紹介します。
コーヒードリッパーの基本知識
コーヒードリッパーはハンドドリップで
コーヒーを抽出するための器具です。
ドリッパーにペーパーフィルターと
コーヒー粉をセットし熱湯注いで抽出します。
コーヒードリッパーは
大きく分けて2種類あります。
台形型ドリッパー
円錐型ドリッパー
の2つがあります。
台形型ドリッパー
台形型ドリッパーとは
底が平らな形状をしたコーヒードリッパー。
ドリッパーの底面が平らになっているため
お湯が均一に注がれコーヒーが
まろやかに抽出されます。
台形型ドリッパーの特徴は
- 均一な抽出
水とコーヒー粉が均一に接触するため
安定していてバランスの良いコーヒーが作れます。 - ゆっくりとした抽出
抽出時間が長いので
風味やアロマがしっかりと
引き出されます。
円錐型ドリッパー
円錐型ドリッパーは
底が尖った形状をした
コーヒードリッパーです。
ドリッパーの底面が尖っているため
抽出時間は台形型ドリッパーと比べると短め。
中心の穴に向かって
一直線にお湯が落ちていきます。
しかし、コーヒー粉にお湯が
触れる時間は長くなるので
コーヒーの成分は抽出しやすくなります。
円錐型ドリッパーの特徴は
- 味をコントロールできる
お湯を早く注ぐと薄めのサッパリとした味に。
ゆっくり注ぐと濃いめの味になります。 - 手入れがしやすい
ドリッパーの有名メーカー
台形型ドリッパー
- カリタ(Kalita Wave)
3つの小さな穴が底に開いています。
湯量と注ぐスピードである程度の
コントロールが可能です。
日本製でステンレススチール
ガラス、セラミックなど様々な素材があります。 - メリタ(Melitta)
カリタ社が3つ穴に対し
メリタ社は1つ穴のドリッパーです。
出口の穴が1つなので湯量や
注ぐスピードに左右されにくく
味が安定しやすい。
円錐型ドリッパー
- Hario V60
日本製で特に人気が高い
このドリッパーは
内壁に螺旋状のリブがあり
豆と水の接触を最適化しています。
コーヒードリッパーを使った基本的なドリップ
- ドリッパーに
ペーパーフィルターをセット。 - コーヒー豆を挽く
(1カップあたり約15~20g) - 熱湯を沸かす
(90-95℃が理想的) - 挽いたコーヒーを
ペーパーフィルターに入れる。 - 熱湯をゆっくりと注ぐ
通常は最初に湯を少量注ぎ
30秒ほど蒸らした後
ゆっくりと湯を追加する - 抽出が終わったら
ドリッパーを取り除き
コーヒーを楽しみます。
1000円以下おすすめのドリッパー
メリタ コーヒードリッパー 300〜500円
1〜2杯用
先程紹介した台形型の
コーヒードリッパー。
メリタはコーヒーの
排出口が一つ穴なので
ブレなく簡単に
淹れられます。
コーヒーを一度蒸らしたら
あとは一気にお湯を注ぐので
細かいテクニックも不要。
カリタ コーヒードリッパー 500〜860円
プラスチック製 1〜2杯用
カリタのコーヒードリッパーも
同じく台形型です。
特徴はメリタとは違い
コーヒーの排出口が
3つ穴になっています。
これによって抽出速度があがり
すっきりとした雑味の少ない
仕上がりになります。
ハリオ V60 300〜500円
クリア 1〜2杯用
ハリオのV60は
円錐型ドリッパーです。
コーヒー排出口に大きな穴が
空いています。
溜まったお湯が一箇所から
順に抽出されるので
しっかりとした味わいに。
抽出速度は早いので
好みによって味わいを
コントロールできる点も人気。
コーヒードリッパー素材による違い
コーヒードリッパーの素材は主に四つの種類に分けられます。
- プラスチック
- 陶磁器
- 金属
- ガラス
プラスチック
プラスチック製のドリッパーは軽量で丈夫。
価格が手頃なのも魅力のひとつです。
コーヒー初心者の方には
プラスチック製をおすすめします。
熱の保持力が低いので
コーヒーが冷めやすいという
デメリットがあります。
陶磁器
陶磁器製のドリッパーは保温力があります。
風味に深みを出すことが可能です。
デメリットは重く、割れやすい事。
また高価なものもが多いです。
金属
金属製のドリッパーは熱伝導がよく
耐久性に優れています。
デメリットは比較的重く
プラスチックや陶磁器よりも高価。
ガラス
ガラス製のドリッパーは
抽出過程が視覚で確認できるという
特長があります。
デメリットは割れやすく
熱を保ちにくいところです。
ペーパーレスドリッパー
フィルター不要なこのタイプは
コスト効率と手間を削減します。
大半がステンレス製で
円錐形状が一般的です。
ペーパーレス(フィルターレス)なので
コーヒーのオイル成分まで抽出でき
豆本来の味わいを楽しめます。
カリタ式、メリタ式、コーノ式、ハリオ式とは?
コーヒードリッパーを調べてみると
必ず出てくるこのワード。
皆さんは御存知ですか?
このカリタ式、メリタ式
コーノ式、ハリオ式とは
数あるドリッパーの中で
最も古典的かつメジャーな
コーヒードリッパーです。
それぞれに特徴があります。
カリタ式ドリッパー
- 3つの穴の設計
台形型のドリッパー。
底に3つの穴があいているため
コーヒーが均等に抽出できます。
抽出時間も短くクリアな味わいが楽しめます。 - リブ
リブによってフィルターと
ドリッパーの間にスペースができるので
コーヒー粉が均一に抽出されます。
カリタ式使い方のポイント
メーカー推奨の使い方は最初蒸らして
その後数回に分けてお湯を注ぐという方法。
同じ台形型のメリタ式より抽出速度は早めですが
3つの穴一つ一つが小さいので
湯溜まりもでき円錐形と比較すると遅い方なので
初心者の方でもコントロールしやすいでしょう。
メリタ式ドリッパーの特徴
- 1つの穴の設計
台形型のドリッパー。
メリタ式は底にあいた一つの穴から
コーヒーが抽出されます。
小さな穴が一つなので抽出時間は長め
濃厚な味わいに。 - リブ
コーヒー粉が均一に湿るように
設計されています。
不要な雑味が抑えられます。
メリタ式使い方のポイント
メリタ式ドリッパーの抽出方法は独特です。
メーカー推奨の抽出方法は30秒蒸らしの後
残りの湯を全て一回で注ぎきります。
ドリッパーの底穴が1つであることで
抽出液が出てくるスピードが後から注ぐ湯に
左右されにくいという特徴を
活かした方法になっています。
コーノ式ドリッパーの特徴
- 円錐型のデザイン
コーノ式ドリッパーは円錐型です。
底にあいた大きな穴が
お湯の流れをスムーズにし
雑味の無いすっきりとした
コーヒーが淹れられます。 - ペーパーフィルターの設計とリブ
ドリッパー下部にしか
リブが無い設計です。
これにより上部は
フィルターが張り付き
下部はリブにより
フィルターがドリッパーに
張り付かないようになっています。
フィルターが底面まで
垂れ下がる設計により
コーヒー粉が均等に抽出され
バランスの取れた味わいが楽しめます。
コーノ式使い方のポイント
ドリッパーにペーパーフィルターをセットする際
合わせ目の折り目をつけて少し押し込むように
しっかりとセットしましょう。
軽く乗せた程度だと合わせ目の周辺が浮き上がり
均一に抽出出来ず薄くなる原因になります。
豆もペーパーフィルター用の中挽きより
やや粗めを使うと過抽出になりません。
一般的に抽出する際に行う
蒸らしも不要です。
コーノ式は中心に点滴を垂らすようにポタポタ。
湯が落ちきるのが遅いので
きちんと全体が湿ります。
コーヒーサーバーに
濃いコーヒーが抽出されたら
お湯を太くして円を
描くように水位をあげていきます。
抽出予定量の半分を
超えたらさらに太く注ぎます。
ドリッパーの上部1/3以上まで
水位を上げます。
最後は水位を保ったまま
ドリッパーから外し
抽出完了です。
ハリオ式ドリッパーの特徴
- 円錐型のデザイン
この円錐型によってコーヒー粉に
均等にお湯が行き渡る為雑味が少なく
すっきりとした風味のコーヒーが抽出できます。 - ペーパーフィルターの設計とリブ
円錐型でフィルターが底面まで垂れ下がるので
均一な抽出が行われます。
リブがドリッパー上部にまであるので
ドリッパーとペーパーフィルターが張り付きにくく
コーヒー豆を効果的に膨らませすばやく抽出します。
ハリオ式使い方
螺旋状にお湯を注ぎます。
紹介したカリタ式メリタ式コーノ式
のなかでもハリオ式は
一番お湯の落ちるスピードが早く
コントロールに慣れれば様々な味わいに
アレンジしやすいのが特徴です。
初心者おすすめのコーヒードリッパーまとめ
様々なコーヒードリッパーを紹介しましたが
個人的に初心者におすすめな
コーヒードリッパーは
メリタのコーヒードリッパーです。
お湯の落ちるスピードが遅いので
不慣れでも安定したコーヒーが抽出できます。
200円台から購入出来ますので
簡単に初められるのも魅力。
慣れてきたら色々な
コーヒードリッパーを
使ってみて違いを楽しむと良いでしょう。